令和3~5年度 久谷中学校日記

少年の日を迎えるにあたって

2022年1月17日 17時43分

 2年生の学活の授業で、 「 少年の日 」 を迎えるにあたっての心構えについて考えました。

 当初は学年集会を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症が拡大しているために各学級で行いました。

 14歳、つまり中学2年生は大人への第一歩を踏み出す年である、と考え、少年の日が制定されました。

 大人への第一歩を迎える 年の日に、何を考え、感じて欲しいのか

 愛媛県では次の3つのテーマを掲げています。

① 14歳は大人への第一歩なんだという 「 自覚 」

② 立派な大人になるための「志を立てる」という 「 立志 」  

③ 心と体の健康を気遣い、力強く生き抜こうとする「心構えを持つ」という 「 健康 」 

 これらのテーマに絡んで、少年の日にしばしば取り上げられる人物に、 橋本佐内 という人がいます。

 幕末の志士であった橋本佐内が15歳の時、ちょうど今の中学2年生ぐらいの時に、 自分への啓発、すなわち、自分を高めるため、自分をより良い方向に導くために書き残した ものに 「 啓発禄 」 という本があります。

 その「啓発禄」の中に、 「 五訓 」  というものがあります。

 つまり、 五つの大切にしたい言葉 です。。

一 「去稚心」 稚心を去る。

 松山市内には、この言葉を刻んだ石碑のある中学校もあります。 

 すなわち、幼い心、幼稚な心を捨て去るということです。

 佐内は、目先の遊び(今でいうならゲームなど)や、怠ける心、親への甘えは、学問の上達を妨げ、立派な人間になれないから捨てるべきだといいます。

二 「振気」 気を振る。

 すなわち、人に負けまいと思う心、恥ずかしいという心、悔しいと思う心を常に持ち、絶えず努力するということです。

三 「立志」 志を立てる。

 これは愛媛県のテーマにの一つにもありました。

 つまり、自分のしたいことを見つけ、一度こうと決めたらその決心を失わないように努力する、ということです。

 この言葉は、久谷中の石碑にも刻まれています。

四 「勉学」 学問に励む。

五 「択交友」 交友を選ぶ。

 友だちは大切にしなければいけないが、友達は選びなさいというのです。

 友人には「損友(自分にとってマイナスになる友)」と「益友(自分にとってプラスになる友)」があるので、その見極めが大切。

 もし「益友」といえる人がいたら、自分から求めて付き合うのが良いという考えです。

 友達から選ばれる「益友」でありたいものです。 

 さて、皆さんはどんな志を立てますか。

 制限がある中ではありますが、様々な活動を考えています。

 その活動を通して、 少年の日が、自分を見つめ、将来について真剣に考えるきっかけに なるよう取り組んでいきましょう。