くたに ぶらり見て歩き⑤
2021年8月28日 11時15分【 網掛け石 】
その昔、農作業の邪魔になる2個の巨石を村人総出で動かそうにもびくともせず困っていたところ、弘法大師が通りがかり、これを取り除くために、カズラでつくった網をかぶせ、棒に引っ掛けて運びました。
その際に、重さで網が石にくいこみ 「網目」 の模様がついたそうです。
運んでいる途中にあまりの重さに耐えられなかった棒が折れ、2つの巨石のうちひとつがこの地に落ちたそうで、「網掛け石(あみかけいし)」とよばれ、 お大師さまゆかりの石 として地域の人の信仰を集め、今も四季折々の花が飾られています。
またその姿が、鯨が網をかけられた姿に似ていることから 「鯨石」 とも呼ばれています。
網掛け石の前にたたずむ大子堂は、お遍路さんたちの休憩スポットになっています。